『城』3323。ーこの役 人が、わめいていてももうどうにも埒があかないと見てとったらしく、そのまえに電気ベルのボタンを見つけてあったんであろうが、このほうが手間がはぶけて大助かりだとばかりに、わめくのをやめて、ひっきりなしにベルを鳴らしだしたのである。☆大勢の人たちが何を求めているのかを見出し懸命に考えたが、明白な叫びは多分知れ渡ることがなかったので、偶然に左右されるボタンを見つけたのである。そのためにそれに魅了され、助けられ、今も間断なく叫び続けているのだろう。