♪緑のそよ風いい日だね~♪(小学唱歌より)
 確かに風(大気中)を緑と感じることは普通にあり得るかもしれない。

 大気中の緑、見えないけれど、有るもので見えないものでもある。ゆえに、属しているという表現はうなづける。
 しかし通常そんな表現はしない。なぜなら緑色に実体がないからで、大気を緑色に結びつける根拠は希薄だからである。

 ガガーリン少佐が「地球は青かった」と言った青(緑)と通じるだろうか。

『大気中の緑色に属するもの』という表題。
 山々の緑や野原の草木は大気中に属しているものであって、山々や野原の草木が大気中に影響を及ぼしている、というより存在(山々や野原の草木)は、大気に従属しているということになる。

 わたし達は見えるものの存在を主体に景色を見るが、見えるもの(存在)は、大気(見えないもの)に属して見えている。
 見えるもの(山々や野原の草木etc)と、見えないもの(大気)は対等の関係にあり、対峙しているということである。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館