
緑色…自然界にある緑色と言えば、やはり葉であり樹木であり山や野原につきる。岩石などにも緑石はあるが大気中にもたらす影響は考えにくい。
なぜ緑色なのか・・・葉緑素、生命に不可欠な酸素の供給をなし得る緑色(植物)。緑色が大気に放出する生命の源とも言える酸素、人が生かされてある根本条件である。
海から陸へ上がった生物、進化はやがて人類を誕生させた。大気中を巡回する空気の四分の一である酸素、それはすべからく緑色に属するものからの排出である。ゆえに《大気中の緑色に属するもの》への信奉は大いなる救済であり、人類存在の要である。
神は「光あれ」と言われた。すると光があった。(『創世記』第一章より)
光り、すなわち大気(見えないが世界を見せる媒質)である。
作家は『大気中の緑色に属するもの』と題している。それは地球創生より変わらぬ水の量があり、水には酸素が含まれているが、気体としての酸素は植物(緑色)に依存するしか術はないということである。
世界(地球)を巡回する大気中の緑色に属するものこそ人類を基底から支える要である。
写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館