1-4-p2《地表面の耐久性について》

 地面の上に設えられた金属製の景色…この下はずっと深く振り下げられていると聞いたことがある。

 しかし、どんなに掘っても地殻は5~70㎞であり、(固体)層は動く。

 耐久性の(永遠の)絶対的な保証はない。
 わたし達はこの不確定な地上に乗っているに過ぎない。

 作品にみる強固なボルトでの抑え、山あるいはトンネル、建築物などの地上の風景は地上を制圧している感さえあるが、それも46億の時間、そして未来の膨大な時間から展望すれば単に地表面に乗っているに過ぎないのかもしれない。

 耐久性…絶対と信じているものの幻のような遺物、記念碑、凝縮された想念、制作に使用した金属さえもいずれ溶解し元素に戻る。

 この作品を見るたびに感じるのは《絶対》に対する揺らぎ(疑惑・不信)であり、強固に造られた作品は《物悲しさ・哀愁》を隠している。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館