『城』3290。さすがの 優秀な従僕も、ときには自制心を失ってしまう。彼は、車のところへ引き返し、書類のうえにどかりと腰をおろすと、額の汗をぬぐい、しばらくはなにもしないで、途方にくれて足をぶらぶらさせているだけである。☆この特別な従僕たち(死人)もときには自制心を失い、自身の小さな秤(平等)を書類の上に置き、額の汗をぬぐい少しの間まったく何もしないで回り道に迷い途方に暮れていた。