
1-4-2『LIVRE OBJET後からの試作Ⅰ』
何か非常に重い物体であるが、浮いている。つまり相当なエネルギーが潜んでいるということである。穴(空洞)のある角状(直方体)の物が規則正しく積み上げられている。
その上部に乗っている物は何だろう、書物(巻物)・・・人類の知恵、記録かもしれない。いくつか開けられた穴の数か所に金属製の紐(電線)が通してあり全体を包んでいるように見える。その背後にある引っぱる動作を示唆するものは何だろう。これを引くことで全体が崩れてしまうような予感不安を感じさせる。
人間の手による発動である。
大いなる不安の振動、この驚異のエネルギーを孕んだものの正体を、わたし達は知らずただ見つめ怯えるだけである。
写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館