日の出、日没・・・時間の継続。
 時間を量として捉えると、やはり直線になるのだろうか。連鎖する量感。時間というより時空の触感、雰囲気、感覚的な受動。
 測るれないものを図る行為である。不可視なものを可視化する仕事と換言してもいいかもしれない。

 究極、存在は陵ばり、簡略化される。山(林や樹々)・川・海・建築物は並べて一つの連続した塊と化す。つまり時間の凝縮である。物理的に不可能なことも、精神界では答えは無限な広がりを許容する。

 決定ではないが、創意である。具体的な答えを拒否するものかも知れない。

 始まりも終わりもない線条は過去から未来への通過点であるし、それは一日の時間とも呼応する。一点は全体に通じ全体は一点に集約される。

 切り取られた『日の出、日没』は、時空を超えて地上を俯瞰した図である。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館