『1-2-4』港に対する攻撃Ⅱ

 港って何だろう。海と接線を持つ陸地・・・海と陸地の温度差、太陽による温められ方に差異があるので、海風・陸風・凪という風(空気の振動)の方向性に変化が生じる。

 作品は本の途中ページの境界に暴力的とも思われる圧力が提示されている。
 本は何を暗示しているのだろう、地球の歴史かもしれない。地球は一枚岩でそれが七大陸に分裂し、現在の形になったらしいが、ここでは一冊の本に具体化されている。

 地球の特性は《港》があることである。つまり海と陸地、水が人類を誕生させ歴史を刻んできたのであれば、『港に対する攻撃』とは自然の威力、台風であり地震などの脅威(圧力)かもしれない。人類には抗しがたい超強力な変化。

 光エネルギーによる攻撃、寒冷化と温暖化~氷河期~温暖化・・・原人誕生~石器を使い火を使うホモ・サピエンス。

 この攻撃は地球の歴史に向けられたものだと思う。
 始まりは自然の猛威、しかし、現在では人類が地球を変えつつあるのではないか。

『1-2-4』港に対する攻撃Ⅱは、今や、わたしたち人類が地球の歴史を脅かす、攻撃する側に回っているのではないかと示唆を促す暗示を感じる。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館