『城』3267。 遠くの ほうからひとりの従僕が、書類をつんだ小さな車をゆっくりと押してきた。もうひとりの従僕が、そばについていて、手に一枚の表をもっていた。あきらかにドアの番号と書類の番号とを突き合わせているらしかった。☆遠くの方から先祖の氏族である従僕(死者)が、記録類を小さなはかりに乗せてやって来た。先祖を言及する死者がそれを持ってきた。手に先祖の名簿を持ち、今や企て(?)となったあの記録とを明らかに照らし合わせているらしかった。