『不明確性についてⅡ』

 大地だろうか、平面には角あるいは点の鋲が打たれている。整列した連続は、~のように見えるだけであり、左右の間にある鉄(金属)の線条は、これが大地であるならば、同じ面上の連続を断ち切る川や海など異質のものとの接合である。

 この光景はあらゆる想像上の風景に相当する。
 任意の大地(重力下)を切り取ったものであるが、視覚により触覚の質感を呼び覚ますように仕向けられている。手触りの変移が世界を暗示する。

 世界は山川海の大きな差異の凸凹があるが、遠く地球を眺めるならば、平面の連なりが球体にを被っているに過ぎない。
 この落差を埋めるのは実測ではなく仮定である。つまり決して明確な論拠を持たない感想としての質的感触である。

『不明確性についてⅡ』は、見ること(視覚)を感触(触覚)に置換した抽象的な答えである。


 写真は『若林奮ーVALLEYS』(横須賀美術館)より