それもまるで聞こえるか聞こえないかの位でしたが毎晩のことなのでゴーシュはすぐ聞きつけて「おはいり。」と云ひました。すると戸のすきまからはひって来たのは一ぴきの野ねずみでした。そして大へんちひさなこどもをつれてちょろちょろとゴーシュの前へ歩いてきました。そのまた野ねずみのこどもと来たらまるでけしごむくらゐしかないのでゴーシュはおもはずわらひました。


☆文を分ける意(考え)は、毎(そのたびに)番(組み合わせて)文を運(巡らせている)。
 図りごとに頼み、逸(隠す)也。
 他意は全て夜の礼(儀式)也。