ゴーシュはセロを取り上げてポロンポロンと糸を合わせてドレミファソラシドとひきました。するとくゎくこうはあわてて羽をばたばたしました。
「ちがひます、ちがひます。そんなんでないんです。」
「うるさいなあ。ではおまへやってごらん。」
「かうですよ。」くゎくこうはからだをまへに曲げてしばらく構へてから
「かくこう」と一つなきました。
「何だい。それがドレミファかい。おまへたちには、それではドレミファも第六交響楽も同じなんだな。」
「それはちがひます。」
「どうちがふんだ。」
「むづかしいのはこれをたくさん続けたのがあるんです。」
「つまりかうだろう。」セロ弾きはまたセロをとって、かっこうかっこうかっこうかっこうとつゞけてひきました。
☆主(中心となる)照(あまねく光が当たる=平等)は、詞(言葉)で合わせる。
迂(遠回り)の極みの講(話)が、逸(隠れている)。
代(他のものに換えて)録(書き記す)講(話)は、教(神仏の教え)である。
絡(すじみち)の道(神仏の教え)を属(たのんだ)談(話)である。