Stoppages(複)『3つの停止原基』3つは多くのという意味を含んでいるのではないか。限りなく多くの・・・。

 この古めかしい由緒ありげな秘蔵こそ、《なるようになる》という未来への訓告であり、《偶然こそが常に新しい基盤》であることを示唆しているのではないか。

 長さ1メートルの3本の糸を高さ1メートルのところから彩色されたカンヴァスの上に落としたときのランダムな曲線(弧)を木製の細長い板に転写し削った3本の板。
 いわば《偶然》の固定化である。炎、風、水…流体に持続(不変)はない。
 絶対に不変に留まらない形態(自然)を不変に留める操作。自然への反逆、人間の傲慢である。
 誠実に設えられた収納箱の中の不実な原基、これこそ人の為しうる発見であり、現象への冒涜ではないか。
 この秘蔵こそが人類の発展の原初(源)に違いない。


 写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク(www/taschen.comより)