
ガラス瓶と萎れかけた人参、人参とガラス瓶の合体が板状のものの上に置かれている。影を見ると背景の景色とは隔絶された場であることが分かる。
山々(自然)を背景にしているが、異世界(想像)である。
空論であり、仮定であるこの景色は、存在の論拠を説明しようとしている。
《存在とは何か》
地球に於ける生命活動であり、連鎖あるいは循環ではないか・・・と。
物質としての存在(無機・有機の複合体)であり、世界と呼ぶ認識こそが人間の証明であるという説明である。
光エネルギーが無機物から有機物を形成し、熱エネルギーに変換された後、発散され無空に消えていく。
ガラス(無機質)と人参(有機質)の混合・構成が世界を作り上げており、それを認識する術(叡智)を持つものが人間であるという説明である。
(写真は国立新美術館『マグリッㇳ』展/図録より)