何を説明しているのだろう。
 ガラス瓶は《液体/水》を入れることの示唆だろうか。
 ガラス瓶と人参、そしてその合体。非現実的な図である。しかも、その合体したものは元のガラス瓶や人参より何割か大きくなっている。
 それらが置かれている床は人が採掘し加工した石である。
 背景は明度彩度の低い彩色のベタであり、時代を特定出来ない、あるいは永遠の時空。そして影があることで光があることが分かる。
 以上がこの作品の条件である。

 水と光と人智《耕作物(人参)と加工品(ガラス瓶と石)》
 石(無機質)の上の奇妙な物体、ガラス瓶(無機質)と人参(有機質)は人間の証明かもしれない。無機質と有機質の混合体であり、叡智を備えた存在であると。

 光と水と、無機質と有機質・・・。
 宇宙(地球上)における奇跡的な現象としての生物である人間の説明である。


(写真は国立新美術館『マグリッㇳ』展/図録より)