
『幕の宮殿』幕で出来た宮殿である、繰り返して確認しなければならないほど意味が不明でありストレートに感受することが難しい。
この質素な設えの中に板状のパネルと化したものが壁面に寄りかかっている、否…壁の前に直立しており、ほんのわずかな隙間を開けている。
しかし、確かに床面にすべての下面が着地している。
この意味は何だろう。
床面に続く壁面…これは The earth 地球ではないか。
地球の中にできた薄っぺらな《馬の鈴(声・伝説・支配など)、青空(天と地)、緑(青草)、漆黒の闇》人為的支配による世界観、支配階級の象徴である宮殿を揶揄したのである。
幕の宮殿…宮殿は地球の中の単なる幕(領域における仕切り)にすぎないと。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)