クラムか ら引きはなされたきみは、よろめき、どうしていいのやら途方にくれていた。ぼくは、いつでもきみを助けてあげようとおもっていたけれど、いつもその場にいるとはかぎらなかったし、その場にいるときでも、ときとしてきみの夢想が、あるいは、たとえば橋屋のお内儀のような人間がきみをしっかりつかまえて放さないこともあった。
☆行くべき道がないきみをいつも理解しようとした。それにもかかわらず、わたしがいるときにも居合わせることがなく、幻のような永続だった。
お内儀(言葉)は、どこかはっきりしないような方法ではあるけれど、わたしに方法を見つけてくれた。