フレームは少なくとも一般的な形ではなく変形の五角形であり画面を二つに分割している。一方は漆黒(虚空・虚無)もう一方は青(空・海・空中)の中に頭部の丸い雲状(泡/蒸気)のもの三体が浮遊している。
《生(誕生)と死》とも解せるシーンである。

 しかし、それが宙に浮いている。このフレームは右の壁面に近いことは影で分かるが、ゼブラ模様のバックとの距離は不明である。明確な線は至近を表すが、フレームの影が届かない距離でもあるらしい。

《青》以外は無彩色(モノトーン)であるのに『色彩の変化』とタイトルしている。
 枕は《夢想あるいは死/永遠の眠り》を暗示しているのだろうか。とすると、背景のゼブラ模様は上に向かって連鎖していく樹木のようであり、《生命連鎖》を仄めかす。

 暗黒・虚無とも思えるこの宇宙空間のなかで、わずかに《水を含む中(地球)の生命体の連鎖》を『色彩の変化』と名付け、「人間とは?存在とは?」の答えを探る作品である、と結論付けたい。