あらゆる変幻の色彩を示し
  ……もうおそい ほめるひまなどない
  虹彩はあはく変化はゆるやか
  いまは一むらの軽い湯気になり
  零下二千度の真空溶媒のなかに
  すつととられて消えてしまふ


☆片(二つに分けたものの一方が現れる私記である。
 済(救い)は遍(もれなく)化(教え導くこと)に逸(隠れている)。
 経(常)に等(平等)の記である。
 霊(死者の魂)の科(とが)は辞(言葉)で詮(明らかにし)、託す。
 要(かなめ)の媒(なかだち)は、照(あまねく光が当たる=平等)にある。