Ⅱ-3-4 次の庭へのエスキースⅦ

 次の庭?見えていない庭の構想である。
 白い家の背後に立つ巨きな樹は、白い家を圧している、包み込んでいると言い換えてもいい。こうしたものを幾つも重ね並べて一つの庭(世界)を創出していく。
 意味というより、自然との共鳴、響き合い、空気の流れを身体感度で計測していく、その試作。
 植物(樹)は、人の思惑に沿うようには成長しないが、データ(集計)により推測は可能である。一つ一つを配置していく周到な下準備であるエスキース。
 人と植物との関連を呼吸(振動)をもって想定していく庭(世界)への展望の一端である。


(写真は神奈川県立近代美術館〔若林奮『飛葉と振動』展・図録より〕