〔無題〕1-4-5

 平原に接する山だろうか。深い亀裂があるが、行き止まりである。人工の術ではない自然の経過としての風景の集約。
 平原は、やがて海にも山にも続いていくだろう。即ち、地球(地殻)の変動、プレートの流動や噴火の隆起・・・時間の集積、今日に至る過去の歴史を内包する景色。

 大いなる大地の秘密、風景には隠された過去の時間が静かに眠っている。その一角を端的に提示したものだと思う。


(写真は神奈川県立近代美術館〔若林奮『飛葉と振動』展・図録より〕