港に対する攻撃

(港に対する)って何?
 港とは、単に海岸線ではなく船舶の安全な停泊を約束し、人の乗り入れや物品の出入りを可能にする拠点であり、繁栄のためのエネルギーの交換がなされる場所である。
 それぞれの世界が合流し離散していく接点は、叡智が導き出した未来を切り開く要でもある。

 その港に対する攻撃…大量のエネルギーが交錯する空間であれば、新しい風が巡回しなだれ込んでくる。
 港における時空の集積である記録(歴史)は、常に次世代の風に追い立てられている。見えない空気の巡回、積み重ねられた過去のデータを塗り替え踏破していく港という空間は、予期せぬ時代の空気に無抵抗に曝されている。


(写真は神奈川県立近代美術館/若林奮『飛葉と振動』展・図録より)