
Run and Rest
ランとレスト、走ることと停止(休息)・・・要するに不連続な時間である。自分の存在が谷底にあるという感覚、落下の失意と飛翔への憧憬。
大いなる天空には限りなく開かれているが、自分の立地点は持続する細い通路に限定されている。阻む壁は不明な領域を隠蔽している。
与えられた道は通過や持続を由とするが、必ずしも地平を見渡し、その自由を所有できるものではない。不明さは虚無かも知れないし、自分を脅かす実在かもしれない。
ここに見る両脇(左右)の勾配は静かなる攻撃にも見える。天(世界)に向かい開かれているが、収縮を余儀なくされるような閉塞でもある。
精神的な時空を物量に置換した景は、脅威を孕んだ日常である。
(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)