
「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 no.3」
「森のはずれ」(へり)に至る、自分の眼差しと視線の限界にある空間の揺れを見えるものに質的変換している。
こうかもしれないが、そうでないかもしれない。限定は常に微妙に異なる。風が吹いても車が横切っても雨によって遮られても、この形は変移をきたす。
樹林、樹林の中の不明、それを圧すもの、要するに存在の不確定への凝視である。
この地平にある変遷を重ねた神秘の歴史と人智との共存。
この作品(連作)を感じていると、「在る(存在)とは何か」を問う執拗な眼差しに出会うのである。
(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)