
「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型 no.8
森は凹み(不明)ではなく高さを持ち、ランダムな樹林(原始)らしきものが認められる。
土台(大地)は薄汚れ、等間隔に印が打たれている。時間・時代の経過だろか。写真右の囲みには墓標のようなものがあるが、正しく重ねられた年代の生々流転消滅していくものへの哀悼かもしれない。
そもそも「森のはずれ」とは何を意味しているのだろう。森のはずれ(へり)を見るとき、必然的に《森》という領域が深層にあり、それは《森》との関係が見えたり消えたりすることで(所有/雰囲気/振動)の振幅を免れない。在るが無く、無いが有るという関係である。
「森のはずれ」は、森(不明)を隠すものであり、森(不明)を感じさせるものでもある。
《森のはずれ》という境界(視野の限界)は森を所有するという憶測(神秘)によって存在しうるという逆説でもある。
(写真は横須賀美術館『若林奮VALLEYS』より)