一郎はきのどくになつて、
「さあ、なかなか、ぶんしようがうまいやうでしたよ。」
 と言ひますと、男はよろこんで、息をはあはあして、耳のあたりまでまつ赤になり、きもののえりをひろげて、風をからだに入れながら、

☆逸(隠れたもの)が露(現れる)幻の談(話)である。
 即ち、字の釈が普く新しく治(直しおさめられる)。