
『微笑』
劣化し果てた石板にANNO274・ANNO1957・ANNO30861の文字が読める。
過去・現在・未来…(現在はA.D2017年)、30861年と言ったら想像を有るかに超える未来であるが、原人が180万年前、旧人類が50~30万年前、新人類が20万年前などということを考え合わせると、そんなにスゴイ未来でもなく、まだ人類の存在が続行している可能性のある未来である。
しかし、この石板を見ている年代は特定されておらず、ANNO30861がANNO271やANNO1957が一まとめに見渡せるほどに遠い未来であることは間違いない。
繰り返される戦争、地球の歴史…長いと思われる乱世、混沌の時代。自由・平等・平和の旗印はどうなっていくのだろう。
遠く遥かな未来において、単に面白話に変わる日があるのだろうか。
「フ、フッ…」こみ上げる可笑しみ、わたしたちの時代が『微笑』で追想される日の墓標である。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)