『山男の四月』9。 山男がこんなことをぼんやり考へてゐますと、その澄み切つた蒼いそらをふうわうるんだ雲が、あてもなく東の方へ飛んで行きました。そこで山男は、のどの遠くの方を、ごろごろならしながら、また考へました。☆太陽の談(はなし)は恒(常に変わらず)超(とびぬけて優れた)説(話)を闢(開く)運(めぐりあわせ)である。 等(平等)の法(神仏の教え)は秘(人に見せないように隠す)講(話)である。 太陽の談(話)は、掩(隠した)法(神仏のおしえ)の講はなし)である。