
『3つの停止原基』
不可思議な3つの曲線、3枚の定規のような、以って非なる物。
まったく偶然の線条、同一に描くことが決して出来ない曲線は、ある意味類似している。同じプロセスを経て認定した線という括りである。
停止原基などという言葉はあるのだろか、(停止)と(原基)は結びつくだろうか。(原基)は基になる尺であり、(停止)とは否定に通じる。「3つの停止原基」は、静かなる否定であり、沈黙の笑いが潜んでいる。
「原基は他の物との関係性を図るものであるが、それを停止し阻むものである。」作品は他者との関係性を遮断している。
わたくし自身は偶然の賜物にすぎず、他の基準に値するものではない。
正しく《デュシャン、わたくし自身》に他ならない。
(写真は『DUCHAMP』TASCHENより)