
『自然の驚異』
自然の驚異?不自然の驚異にしか見えない・・・。
石化した恋人らしきペアー、下半身は人類・上半身は魚の態である。どちらも有機質を無機質なものに置換されている。
海上に浮かぶ船を見ると、船は海と同じ質感に描かれており、個体を液体に置換している。しかも形を留めているという景色である。
質を変換された景色に生命(有機質)の要素は見えず、人間の側から見た《死の景色》である。
かつての幻想…昔、人や魚が生息し海には船が行き交っていました。物が総て元素に帰り、有機質のものはすでにおぼろげな幻想と化している景である。
超未来の驚異・驚嘆すべき自然の景色! こんな日が訪れるのだろうか、マグリットの遠眼鏡である。
(写真は『マグリット』東京美術より)