通常近隣とのお付き合いというものはほとんどないので、ご近所エリアであってもそれぞれの家庭の事情は伝わってくることはない。

 近頃の葬儀事情にしても、家族葬が主流になった昨今、昔のようにご近所というだけで誘い合ってお焼香に行くという光景を見ることは少ない。
 募金活動で各御家庭を訪問して初めて知る近況に、言葉を失うほどびっくりしている。

 あんなにお元気だった方の突然の訃報…ごく至近でも道を一本違えただけで情報は伝わってこない。
(えっ、あの方も!)
 
 空き家になってしまった家もここかしこ。
「この家の方も事情があって、今は売りに出されているらしいわ」
 昨年訪ねたときにはにこやかに応対してくださった方の行方知れず…「倒産したらしいわ」口伝えにささやかれる事情。

 にぎやかな子供の声も少なくなった今、近隣は同じように高齢を迎えている。
 自然現象と言えばそれまでだけれど、あまりにも寂しい現況に絶句している。