『城』2511。いまのようにわたしたち一家を軽蔑するということも、そのころはまだ全然ありませんでした。あの人たちは、ただ不安感から遠のいていっただけで、これから先どうなることかと日和見をしていたのです。☆今でも軽蔑的な存続がなお完全に消えません。ただ、わたしたちは不安を抱いたまま今は為すがままに待っているだけなのです。