「えゝ、もうこの辺から下りです。何せこんどは一ぺんにあの水面までおりて行くんですから容易ぢゃありません。この傾斜があるもんですから汽車は決して向ふからこっちへは来ないんです。
☆変(移り変わる)果(結末)は、化(形、性質を変えて別のものになる)で、逸(隠れたもの)を推しはかる。
綿(細く長く続く)講(はなし)の要(かなめ)の意(考え)を継(つなぐ)。
視野(思考)である鬼(死者)の赦(罪や過ちを許す)潔(いさぎのよい)講(はなし)の記である。
※汽車は決して向ふからこっちへは来ないんです。
この一行で不可逆、現世から来世(冥府)へ向かう汽車だということがわかる。