叔母の死を電話で知らされた。
 在宅で、寝たきりではあったけれど、食欲もあり、その前日は「お饅頭が食べたい」と言うので、羊羹を買ってきてすりつぶしてあげたら「ああ、甘い、美味しい」と言ったという。

 「でもね、それっきり・・・そうして今日のお昼に呼吸が止まったの」と従妹。

 ヒロちゃん、ご苦労さま。大変だったね・・・。

 叔母さんは八王子から嫁いできた人、十四人兄妹だというから驚き。
 天国でみんな待っているかもね。
 遊びに行くと必ず食事は鉄火丼、(おいしかったわ、ご馳走様)

 さみしいけれど、母方の叔父叔母は全員召されて他界。
 これからは、自分たちの番。
 《あの世には、どんな意気地なしでも自分の足で行くんだよ》って誰かが言ってた。

 ああ・・・。