日下野由季先生の授業
十七文字・季語・切字(や、かな、けり等)の三つの約束、俳句は型をもって基本とします。
古池や蛙とび込む水の音/芭蕉
(古池や、という切字で始まり。水の音という名詞で止めています。
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々/水原秋櫻子
(啄木鳥は秋の季語、落葉は冬の季語ですが、この場合、《落葉をいそぐ》が前に出ていますから冬の句といえます。時間の流れのようなものも感じますね。啄木鳥と落葉をいそぐ牧の木々は関連がありませんから、二章一句ということになります。
秋風や模様のちがふ皿二つ/原 石鼎
(これは都落ちし、少し侘しい情景を詠んだもので、《秋風や》で心情的な温度を感じ、《模様のちがふ》でその光景が浮かび上がります。
いろいろ説明してくださるうちに、その深さに押しつぶされそうになってしまった。
五・七・五・・・これは難しい!
(最初は、基本を踏まえて素直な句をつくりましょうね)という感じ。それでも難しい。何も知らなかったわたしは、ただただ恥ずかしい。