自称クラムたる人物は、ほんもののクラムとはまるで共通点がないのかもしれない。似たところがあるというのは、バルナバスが緊張のあまり眼がくらんでしまっているために過ぎないのでしょう。その男は、いちばん下っぱの役人なのかもしれないし、役人でさえないのかもしれない。


☆いわゆるクラム(氏族)は真のクラム(氏族)とは共通点が少ないかもしれない。似ているというのはバルナバス(生死の転換点)が動転し、目に見えていなかったためでしょう。役人かもしれないが、先祖の汚点の役人ではないのかもしれない。