わたしの描く絵は、自分で見ても凡庸極まりなく観念的でセンスがない。
(わかっている)
(それでも描くって?)

 意味のない行為かもしれない。
 それでも、何となく小さく細く続けている。

 この目線では・・・とか、ここに影が・・・などとぶつぶつ言って幼稚な絵を描いている。
(おかしいでしょ)

 時々考える、自分は本当に絵を描くことが好きなのだろうかと。展覧会へも滅多に足を運ぶことはない。どこか(展覧会)へ行くことに、行く前から疲れて行くことを断念してしまうという体たらく。

 それでも、(稚拙な絵を描いている)だから・・・マグリットが見える、マグリットを見る楽しみがある!そうは思えないだろうか。

 マグリットの画集は、わたしの下手な絵の訓練で、より至福をもたらしてくれている。そう考えると、何でも無駄なことはないのだと自分で肯いてしまう。
 秘かな愉しみ・・・わたしが描くことは、他人の作品を理解するためかもしれない。

 それでも、いいじゃないの…と、言いきかせている能天気なわたし。