四五   かなしむこゝろまたさびしむ。
     江釣子森とでんしんばしら。
          ※
     くらいやまとでんしんばしら
     ラリックス。
          ※
     そらの青びかりと酵母のくも
     まことにてなみだかわくことあり。
          ※
     やまそそのかれくさに
     うすびうづまき
     黒き楊の木 三本あり。
          ※
     げにもまことのみちはかゞやきはげしくして
     行きがたきかな。行きがたきゆゑにわれと
     どまるにはあらず。おゝつめたくして呼吸 
     もかたくかゞやける青びかりの天よ。かなし
     みに身はちぎれなやみにこゝろくだけつゝ
     なほわれ天を恋したへり。


☆講(はなし)を調(ととのえる)詞(ことば)を審(正しいかどうかを明らかにして)吟ず。
 照(あまねく光が当たる=平等)の考えを簿(ノート)に告ぐ。要は黙っている。
 惨(むごさ)を翻(ひるがえす)考えの講(はなし)は己(わたし)の究(つきつめた)章(文章)で転(ひっくりかえす)。
 実(なかみ)を展(ひろげ)、連(並べてつなげる)。