実をむすび日をさへぎれる桐のえだあり。
       *
  すこし置きたるかたしもを
  吹きあげたるきたのかぜ
  日輪 はやくもしろびかり
  吟の後光を  降らしたり 
       *
  水のしろびかり見れば
  こゝろきよめらる

  
  日のしろびかり消ゆれば
  うづまきてながるゝなみ


☆実(まこと)の可(よいこと)は等(平等)である。

 知(心に感じること)を推しはかる。
 化(形、性質を変えて別のものになる)の倫(すじみち)を吟(口にする)。
 語(ことば)で考える講(はなし)を遂げる。
 兼ねる秘(人に見せないように隠す)は、照(普く光があたる=平等)にある。