と、そのとき、騒ぎがぴたりとしずまった。Kは、なにごとかとふりかえった。けさからずっと怖れていたことが、起ったのだ。ドアのところかに例の男の教師が立っていて小男のくせに左右の手にそれぞれ助手の襟くびをつかまえていた。


☆砦はふいに全てが静まり返った。Kは何事かとふりかえった。殺人を怖れていたが、それが起ったのだ。もくろみは各々の国家、氏族の人間が持っている。先祖の助手(脳、知能)の生命がかかっていた。