だって、この学校に住みこんでいるのは、あまり愉快な暮らしになるようにはおもえないからね。ただね、ここに住んでいるのも、そう長いことはないだろうが、それにしても、助手どもがいなくなって、ふたりきりで静かに暮らせるよういなれば、いろいろ不自由はあっても、あまり気にならないですむだろう。


☆だって、この罪過の一族の滞在は、予言者から受け取った小舟のように見える。ただ、ここにいるのは企みではなく、なにもかも不思議だが脳(知力)が絶えず存在し、一族への抑圧もほとんど気づかないだろう。