日々の計測。

　K兄は言った。
「最近は、何でも付けているんだ。体重計に乗ったら、体重、体脂肪etc、散歩をしたら歩数・・・、昔からやっていれば、こんなに・・・」
　こんなに何だったのだろう？聞き逃してしまったけれど、口ごもったのかもしれない。別に肥満体というのでもないけれど本人は気にしているのだろうか。健康を維持するための細心の注意を心掛けているということだと思う。

　かく言うわたしも、気にして毎朝乗っている体重計。
「膝を守るためには減量と運動ですね」医師の忠告が突き刺さったままである、測定し、少しでも減量の兆しを求めている昨今。

　しかし、食欲は衰えず、悲しいばかり。何かと言っては食べる、ホッと息をつくと、もうお菓子に手がいく。少しくらいご飯を減らしても意味ない話。
　先日の会食でも高価なお弁当に目が眩み、残さず完食。さて翌日の体重は正直な結果。
　絶食とは無縁のわたし、副食はキャベツスープ、大根の煮付け、コンニャク・・・などに変更。そして四日目の今朝、何とか元の数値を目にして歓喜。

　他人から見たら痩せたとは確認できないほどの僅かな減量に執着至極、頑張っているつもり。（これ以上太ってはいけない！）

　道行くお婆さん、足もおぼつかない風に歩いている老女であるわたし・・・まさかダイエットに腐心しているとは（お釈迦様でも気がつくめえ）って感じだけど、しがみつきたい旺盛な食欲を振り払っている。ゆるい決意は笑止だけど。


「歩こう会」のKaさんは瘦身であるにもかかわらず「わたしだって毎朝乗って計測しているの、少しでも増えるとメニューや間食を控えるわ（だからあなたも頑張って！）」と優しく声を掛けてくれた。

　日々の計測、欠かせない習慣にしなくては！