ふりかへってみるともうあのはんの木もあかりも小さくなって銀河はずうっと西へまはりさそり座の赤い星がすっかり南へ来てゐました。
 わたくしどもは間もなくこの前三人で別れたあたりへ着きました。


☆黙って照(普く光があたる=平等)を吟じている講(はなし)である。
 逝(人が死ぬ)の座(星の集まり)の釈(意味を解き明かす)。
 逝(人が死ぬ)の難(苦しみ)は既(すでに終っている)。
 全ては散(ばらばらに)尽き、別(同じでない)鬼(死者)。