「もちろんですよ」と、モームスは言って、得意そうに伏し目で左右を見わたしが、そこにはだれも見当たらなかった。「でなかったら、なんのためにわたしが秘書なんかつとめているのでしょう」

 得意そう/stolz→storen/乱す、妨害する。
 右/rechts→Leck/亀裂。
 左/link→ring/仲間。

☆「もちろんですよ」と、モームス(要因)は言った。妨害の沈んだような機関に仲間の亀裂を見たが、そこにはなにもなかった。「わたしは何のために、さもなくば秘密は何のためでしょう」