『ポラーノの広場』133。 わたくしどもはまたあるきだしました。俄かにどこからか甲虫の鋼の翅がりいんりいんと空中に張るやうな音がたくさん聞こえてきました。☆餓(食物が足りなくて生命を維持できなくなる)による荒(ききん)の衷(心の中)、考(思い)を詞(言葉)にすることは空しいけれど、衷(心の中)を聴くことによる文(話)である。