「さあ、こっちへ行くんだ。向ふに小さな樺の木が二本あるだらう。あすこが次の目標なんだよ。暗くならないうちに早く行かう。」ふぁぜーろはどんどん走り出しました。
 ほんたうにそこらではもうつめくさのあかりがつきはじめてゐました。わたくしもまたファゼーロのあとについて走りました。


☆光の講(はなし)である。
 照(普く光があたる=平等)の価(ねうち)を黙って字で翻(形を変えてうつす)。
 二つの黙って現われる案(考え)がある。
 想(思いめぐらす)考えを捜し、推しはかり、総/まとめている。