「やっぱり何かあるのかねえ。」
『あるよ。だってまだこれどこでないんだもの。」
「こんなに方角がわからないとすればやっぱり昔の伝説のやうにあかしの番号を読んで行かなければならないんだが、ぜんたい、いくらまで数へて行けばポラーノの広場に着くって?」
「五千だよ。」
「五千? こゝはいくらと云ったねえ。」
「三千ぐらゐだよ。」
「ぢゃ、北へ行けばふえるかしらべて見ようか。」
 その時でした。

☆法(仏の教え、真理)を覚(さとる)積(つみかさね)を伝え、接(つなぎ)番(くみあわせ)、合せるのは、独(わたし一人)の考えである。
 枢(物事の重要な所)を交えた講(はなし)が常に基(もと)になっている。
 語(言葉)を選び、語(言葉)を詮(しらべる)薀(奥義)である。
 Sun(太陽)が潜(身を隠し)北(逃げ)降(くだる)ころに蘇(よみがえる)祭りの講(話)を兼ねた辞(文章)である。