「何を探すっていふの?」
 子どもはしばらくちうちょしてゐましたがたうとう思ひ切ったらしく云ひました。

 何をはカと読んで、化。
 探すはタンと読んで、譚。
 子どもはシと読んで、詞。
 思ひはシと読んで、試。
 切ったがセツと読んで、説。
 云ひましたはウンと読んで、運。

☆化(形、性質を変えて別のものになる)の講(はなし)である。
 詞(言葉)を試みる説(話)を運/めぐらせている。