野ねずみはもうまるでばかのやうになって泣いたり笑ったりおじぎをしたりしてから大じさうにそれをくはえてこどもをさきに立てて外へ出て行きました。

☆夜の球(地球)の象(すがた)が題(テーマ)である。
 留めた我意を遂げる考えである。


*《月には地球照があり くゎくこうが飛び過ぎると 家のえんとつは黒いけむりをあげる》「自由画検定委員」より
 かっこう(死に逝く人)が飛び過ぎると家(うち→現世)のえんとつは(喪の)黒いけむりをあげると歌い、

《セロの音する液体をそゝぐべく》「峠の上で雨雲に云ふ」より
 セロの音する液体は雷雨、

《ゴーシュ四辺形》「バケツがのぼって」より
 地球の東西南北を指すのだと思う。

 これらの歌をおさめた『春と修羅』心象スケッチ、まさに壮大な構想のためのスケッチだったんですね。