教室(サークル)の扉を開けて「ばあちゃん!」と連呼した人がいた。
「ばあちゃん」と声がして、サークルの皆は、どこに《ばあちゃん》がいるのかと感じたものの、さて「ばあちゃん」と呼ばれて不思議のない身に気づいた。
 それとなく確認してわが身には無関係だけれど、果して《誰?》

「ばあちゃん」と呼ばれた張本人だけが話しに興じていて気づかなかったのである。


「あっ、うちの娘だ」と、Kさん。
「ばあちゃんて呼ばせているの?」
「だって孫が○人・・・もうばあちゃんだよ」

 そりゃそうだ・・・みんな納得、そういう状況になっている。


「ばあちゃん!」
「はーい」
(ハイ、ハイ。そうだわたしも、ばあちゃんなのだとわが身に引き受けて然るべき状況)

 昭和の時代から続いているサークル・・・四半世紀も経てば、みんな(おばあちゃん)になってしまったのは当たり前のこと・・・ああ。
 新星おばあちゃんは、だけど、まだ戸惑っている。